
価格
1650円(税込)
ページ数
181ページ
発行日
2014年12月5日
ISBN
978-4-86265-484-7

荀彧 曹操を高みにおし上げた悲劇の才俊
源 元一郎
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『三国志』曹操の黒田勘兵衛
悲劇の天才軍師 荀彧
曹操を支え続け彼を高みにおし上げた荀彧だったが……
己の信念に殉じた軍師の物語、もうひとつの『三国志』。
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三国志に手をつけると、羅貫中が悪役に仕立てた曹操と、善玉の曹操が浮び上がった。
劉備の蜀を支えたのは諸葛亮、曹操の野望をかなえさせたのは、皮肉にも才俊荀彧であった。
曹操と荀彧の二人は底流で完全にすれ違っていた。曹操は漢王朝の帝位を奪う野心を持ち、荀彧は漢王朝の復活を夢みていた。(「おわりに」より)
目次
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はじめに
王佐の才
出会い
献帝はどこへ
東に西に
官渡の煙
赤壁の炎
別れ
おわりに
参考書目
著者略歴
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源 元一郎(みなもと げんいちろう)
昭和9年(1934年)生まれ。
奇しくもこの年、満州国建国(康徳元年)。父に従って満州に渡る。
少年時代、白系ロシア人、満族、漢族、蒙古族とともに暮らす。
昭和20年(1945年)、日本の敗戦により斉斉哈爾に避難し、
昭和21年10月8日、胡廬島を経て、九州・博多に上陸、帰国する。
博物館学芸員の資格を、佛教大学で取得する。
中国、明代・清代の書、畫を研究。
著書『赤い夕陽よ』(2003年 鳥影社)