ローベルト・ヴァルザー作品集4
散文小品集Ⅰ

著者略歴

• ローベルト・ヴァルザー（Robert Walser）
  1878-1956年。ドイツ語圏スイスの散文作家。長編小説の他、多数の散文小品・詩・戯曲を発表。1933年にヘリザウの精神療養施設に入所して以降は筆を断ち、1956年のクリスマスの朝、散歩中に心臓発作で死亡。同時代において、カフカ、ベンヤミン、ムージル、ヘッセに愛読されたその作品は、現代では、W・G・ゼーバルト、E・イェリネク、S・ソンタグ、J・M・クッツェー、E・ビラ＝マタス、G・アガンベンらの作家、思想家に愛読されている。

訳者略歴

• 新本 史斉(にいもと・ふみなり)
  1964年広島県生まれ。専門はドイツ語圏近・現代文学。翻訳論。
  現在、明治大学文学部教授。
  著書:『微笑む言葉、舞い落ちる散文』(鳥影社、2020年) 訳書:『ローベルト・ヴァルザー作品集』1巻、4巻、5巻 (鳥影社、2010年、2012年、2015年)、イルマ・ラクーザ他編『ヨーロッパは書く』(鳥影社、2008年、共訳)、ペーター・ウッツ『別の言葉で言えば』(鳥影社、2011年)、イルマ・ラクーザ『もっと、海を』(鳥影社、2018年)他。
• フランツ・ヒンターエーダー＝エムデ
  1958年ドイツ、バイエルン州生まれ。文学博士。
  現在、山口大学人文学部教授。
  専門は比較文学。