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ゲーテ名詩選
森泉朋子 編訳
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詩と心の出会い
詩を読み訳す心の喜びが、見事に花開いた自由な世界。
柴田翔(作家・ドイツ文学者)
- ゲーテが生涯に書いた3500を超える多彩な詩から88の詩を厳選
- 最初の一行でたちまち読者を詩の核心部分に引き込んだかと思うと、真情のこもったみずみずしい表現と内容にふさわしい豊かな音の響きで私たちの心を魅了し、最後の力強い一行で読者の心を揺さぶる―このように、言葉を操る天才であると同時に、詩を書かずにはいられない、詩を書くことが即生きることだった、という意味で、ゲーテは天性の詩人でありました。(本書「はじめに」より)
目次
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はじめに
ライプツィヒ時代
1 美しい夜
シュトゥルム・ウント・ドラングの時代
ゼーゼンハイムの歌
2 絵を描いたリボンに添えて
3 逢瀬と別れ
4 五月の祝祭
5 灰色の暗い朝
頌歌
6 プロメテウス
7 ガニュメート
物語詩
8 野ばら
9 トゥーレの王
10 裁きの庭で
リリー
11 新しい恋、新しい生
12 湖上にて
13 山上から
14 悲哀のよろこび
ヴァイマル初期
リダへ捧げる詩
15 狩人の夕べの歌
16 なぜかくも深いまなざしを
17 やすみなき恋
18 イルメナウ 一七七六年七月二十二日
19 月に寄す
自然観・世界観を詠んだ詩
20 肝に銘ずる
21 臆病な考え
22 戒め
23 旅人の夜の歌
24 同じく(旅人の夜の歌)
25 水の上の霊の歌
26 人間の限界
27 神性
物語詩
28 漁師
29 魔王
『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』より
30 歌びと
31 涙ながらにパンを食べ(竪琴弾きの歌)
32 知っていますか、あの国を(ミニョン)
33 あこがれを知る者だけが(ミニョン)
34 フィリーネ
『エグモント』より
35 よろこびに満ち くるしみに満ち
古典期
ローマ悲歌
36 一(石よ、語れ)
37 五(この古典の土地で)
38 十四(少年よ、灯をともせ!)
ヴェネツィア短唱
39 8番(このゴンドラを)
40 10番(この民はなぜ)
41 53番(フランスの悲しい運命を)
42 98番(彼女をぼくのものにしたときに)
43 102番(喜びとは)
抒情詩
44 訪問
45 海の静けさ
46 海路順風
47 愛する人のかたわら
48 自然と芸術
49 変化の中の永続
50 見つけた
物語詩
51 宝掘り
52 魔法使いの弟子
53 神と舞姫
ソネット
54 別れ
55 恋する少女はまたも書く
西東詩集
歌びとの書
56 遁走
57 呼吸には
58 現象
59 歌と形
60 至福のあこがれ
ズライカの書
61 ハーテム(機会が人を盗人にするというけれど)
62 ズライカ(あなたの愛で幸福に満たされて)
63 イチョウ
64 太陽が昇る!
65 愛を交わし
66 楽しげに白糸を散らす
67 ズライカ(このそよぎ、いったい何のしるしだろう)
68 ズライカ(ああ! おまえのしめったはばたきが)
69 再会
70 千の姿に
晩年期
世界観を詠んだ詩
71 わが所有
72 始原の言葉。オルフェウスの教え
73 パラバーゼ
74 学問と芸術が身に備わる者は
75 目に太陽のようなところなくして
76 どんな実話も物語も
抒情詩
77 常春
78 真夜中に
79 旅の恵み
80 和解
81 花婿
中国・ドイツの年と日の暦
82 Ⅰ 我ら官吏に何ができよう
83 Ⅵ カッコウもナイチンゲールも
84 Ⅷ 夕闇がそっと空からおりてきた
85 Ⅸ バラの季節が過ぎた今
ドルンブルクの詩
86 さしのぼる満月に 一八二八年八月二十五日、ドルンブルクにて
87 ドルンブルク 一八二八年九月
『ファウスト』より
88 塔守リュンコイスの歌
あとがき
図版一覧
日本語による題名索引
ドイツ語による題名・初行索引
ドイツ語原文
編訳者略歴
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森泉朋子(もりいずみ・ともこ)
上智大学ドイツ文学科卒業。
東京外国語大学大学院修士課程修了。
現在、東京科学大学非常勤講師。
著訳書:『ドイツ・リート対訳名詩集』(鳥影社)
『ドレスデン フラウエン教会の奇跡』(鳥影社)
『ドイツ詩を読む愉しみ ─ ゲーテからブレヒトまで』(鳥影社)

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