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『3・11 その日を忘れない。 歴史上の大津波、未来への道しるべ』飯沼勇義 著
河北新報 夕刊 平成23年(2011年)6月16日

過去に学び 天災に備え
95年に警告本出版 郷土史家 飯沼さん新著

 東日本大震災前から巨大津波の襲来を警告していた仙台市の郷土史家飯沼勇義さん(80)が、新著「3・11 その日を忘れない。 歴史上の大津波、未来への道しるべ」を出版した。
 3章構成で、飯沼さんが50年以上かけて集めた地域の伝承などを基に、宮城県沿岸を襲った大津波についてまとめた。
 飯沼さんによると、仙台平野には約200年周期で大津波が起き、過去2000年間で11回に上ったという。文献や伝承などを基に、約1900年前には「貞観津波(869年)をも超える史上最大の巨大津波が起きた」と指摘。この津波で仙台平野全域が海中に沈んだとみている。
 飯沼さんは1995年に「仙台平野の歴史津波 巨大津波が仙台平野を襲う!」(宝文堂)を出版。津波対策の充実を講じるよう行政に陳情したこともある。震災後、著書が再評価され、各地で講演依頼が相次いでいる。
 本では自身の被災体験にも触れた。飯沼さんは「歴史上の空白と伝承をつなぐことで、過去に多くの大津波が到来したことが分かった。歴史は繰り返すもの。天災を人災にしないためにも、過去にもっと学ぶべきだ」と話す。

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