![]() |
本のご注文(送料無料)はメール、電話、FAXにて承っております。 |
|||||||
| HOME>書評 | |
|
『ロマネスクの透明度─近・現代作家論集』高橋英夫 著 詩的な独自性で語る作家論 論じられた作家が22人、二葉亭四迷から吉田健一まで、近・現代の作家が取り扱われているが、いずれも詩的な切り込みがしんせんである。編中、異色なのは最後に据えられてる吉田健一論で、その文体の特異性はもとより、およそ小説らしからぬ小説のスタイルを解読して重厚性を示している。就中(なかんずく)「ヨーロッパの世紀末」「ヨーロッパの人間」はもちろんのこと、「瓦礫の中」「絵空ごと」など、他の作家には書けないこれらの諸作品についての論述は断然群を抜いている。(後略) |
|
|
『ロマネスクの透明度─近・現代作家論集』高橋英夫 著 白洲正子の『西行』を新作能だと述べる評論を巻頭に、近・現代の二十三人の作家たちを論じた文芸評論集。生の形を「崩れ」とうったえた幸田文論、小さな存在の小さな生命を言葉にすくいあげた小泉八雲論などは実に魅力的だ。表題ともなった島村利正について触れた文章や、川端康成への追悼文も心に残る。作品や作家に迫る秀逸な文章のリズムが、音楽を聴いているようである。 |
|
|
『ロマネスクの透明度─近・現代作家論集』高橋英夫 著 作者名から作家という人間を回復 作家について考えつめたエッセンスがみなぎる 二十二人の作家についての、長さは四百字詰めで言うと十枚に満たないものからせいぜい三十枚ほどの、二十三の文章があつめられた作家論集である。それぞれが短いので気軽に読むことができるのだが、どの文章にも著者がひとりの作家について考えつめたエッセンスがみなぎっていて、一つ読むたびにその作家の著書を引っぱり出したくなったり、あまり読んでなかった作家について大事なことを教えられて考え込んだり、自分の考えが補強されてぜんぜん関係のない本が読みたくなったりして、わたしもあれこれ楽しみながら時間をかけて読み終えた。実にぜいたくな本である。 |
|
|
『ロマネスクの透明度─近・現代作家論集』高橋英夫 著 当たりはやわらかく、切り口鋭く 解説、と呼ばれる文章の形態がある。長文の批評や、短い書評のあいだに位置しているもののひとつだが、便宜上そう呼ばれているだけで、実際には、小説や詩以外の、すべての散文の要素が入り込んでくる、きわめて敷居の高い領域だ。読者にわかりやすく説明するためだけにではなく、枚数制限や媒体の特徴を意識した書法の選択など、さまざまな拘束を引き受けながら、なお自然な流れを保って書き手の立場を明確にしなければならない。 |
|
| HOME>書評 | |
本のご注文(送料無料)はメール、電話、FAXにて承っております。 |
|
Copyright(C) 2008 Choeisha co.,Ltd. All Rights Reserved.