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『JODK─幻の放送局』篠慧子 著
熱海新聞 平成18年(2006年)11月5日

「正の遺産」としての事実『JODK─幻の放送局』出版 熱海市泉の篠慧子さん

 熱海市泉在住の篠慧子(本名・宮坂節)さんの著書『JODK─幻の放送局』が、鳥影社から出版される。第2次世界大戦中、朝鮮半島の首都・京城(現ソウル)にあった京城中央放送局で局長を務めていた父親の故篠原昌三さんの足跡を追ったノンフィクション作品。戦争による「正の遺産」として多くの人に事実を知ってもらおうと執筆したという。
 篠さんは1933年、ソウルで生まれた。父親の篠原さんは局長とともに、朝鮮放送協会の理事も務めていた。当時は東京、大阪、名古屋に次ぐ4番値のコールサイン「JODK」を持つ京城放送局をはじめ、半島全土に12局の放送局が築かれていた。
 著書では他界する6年前に篠原さんが発刊した「JODK─朝鮮放送協会回想記」に寄稿した人たちの記録に、篠さんなりの感慨を交えて掲載。終戦直後の様子などが生々しく記載されている。別章では篠さんが姉らとともに日本に引き揚げて来た時の様子も紹介している。
 篠さんは出版にあたり「日本が植民地に残した負の遺産に対し、先人たちが築き上げた放送局が現在の韓国と北朝鮮の放送界の基をなした事実は正の遺産であり、日本は大いに誇りとなすべきだと思います」と話す。

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