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【学ぶほどに面白い】 古くから愛されているワインの基礎知識

アルザスワインを知っていますか?

フランスのアルザス地方で作られたワインの総称をアルザスワインと呼び、すっきりと辛口な味わいを持ちます。

アルザス地方は歴史や文化的にもドイツと深く関係し、気候がドイツと似て
寒いのが特徴。

栽培されているブドウ品種はドイツのもので、ドイツワインと同様に香りが特徴的な
白ワインが多い
です。

フランスとドイツが見事にマッチしたアルザスワインは独創的で、ワインファンの心をつかんで離しません。

アルザスワインについて詳しく知りたい方に以下の書籍をオススメしたいと思います。


森本育子氏著『アルザスワイン街道 ?お気に入りの蔵をめぐる旅?』
www.choeisha.com/pub/books/54656.html

アマゾン購入ページ
www.amazon.co.jp/gp/product/4862654657?ie=UTF8&camp=247&creative

アルザス地方に魅せられた著者が書き綴ったアルザスの魅力や楽しみ方満載の本となっています。

もうすでに購入したという方でもワインの発祥や産地を学ぶことで、さらに楽しめるのでは
ないでしょうか。
今回はワインの基礎知識をご紹介します。

ワインの発祥


ワインの歴史を辿る上で、「ワインの誕生」については触れておかなければならないのですが、
正確な史実を辿るのは不可能です。

ブドウ栽培は約1万年前から行われています。
世界で初めてワイン造りが行われたのがメソポタミア文明で、ワインが文献に登場するのは
古代バビロニアの法典と古く、推測の域を出ないからです。

ワインと言えばヨーロッパのイメージが強いのですが、メソポタミア文明は中近東やアジアですから、
そこからヨーロッパに伝わったとされています。

ヨーロッパでワイン造りが広まったのはローマ帝国のジュリアス・シーザーによる占領地区の拡大が
きっかけ。


ヨーロッパに占領地を拡大すると、地区ごとにブドウ畑を造り、ワイン造りを広めていきました。

その後、イエス・キリストが“我が血”として赤ワインを与えたことから、キリスト教の普及と共に
ヨーロッパ全土に普及していった
のです。

ワイン造りに必要な要素

上質なワイン造りには大切な3つの要素が満たされていなければなりません。
それは「品種」「土壌」「気候」です。

ワインに使うブドウは、十分な糖度・酸度を持ち合わせているのが理想とされます。
良質なブドウ栽培は10℃から20℃程度の気候が最適。

色素や渋味も欠かせないため、昼夜の温度差日照も大切な要素だと言えるでしょう。

ワインの産地

世界で最も有名な産地はフランスです。
ボルドーブルゴーニュなどはワインを飲まない方でも一度は耳にしたことがあるのでは
ないでしょうか。
世界各地で作られているシャルドネもフランスが原産国です。

温暖な気候に恵まれたイタリアは「ワインの大地」と呼ばれ、イタリアの州ごとにワイン造りが
行われています。
生産規模はフランスとほぼ互角。
キャンティやバルバレスコなどが有名です。

ドイツは白ワインの名産地。
ドイツは気候が低いのが特徴で、甘味と酸味のバランスが良いワインを作り出すのに適した気候だと
言えます。

ヨーロッパ以外にも有名な産地は豊富です。
特にオーストラリアのシラーズ種で造られたワインは世界トップクラスの味わい。
近代のワイン醸造において高い評価を受けています。

世界各地で愛飲されているワインは知れば知るほど奥深く、好奇心をくすぐるもの。
味や香りだけではなく、そこに至る情熱を学ぶのもワインの楽しみ方の1つではないでしょうか。