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個性的&魅力的なキャラクターを作るには?

個性的&魅力的なキャラクターを作るには?
誰でも知っているような小説に登場するキャラクターは、どれも
個性豊かです。
キャラクターの魅力は原稿を構成するうえで大切です。

しかし、実際に原稿を書いてみると「キャラクターが個性的では
ない」「いまいちインパクトがない」といった壁にぶつかる方も
多いです。

個性的かつ魅力的なキャラクター作りには、どのような点が大切になってくるのでしょう。

原稿募集をしている会社に応募しても、なかなか芳しい評価を受けない方は、もしかしたらキャラクターの魅力が不十分なのかもしれません。

読者が憧れるキャラクターには…

読者が憧れるキャラクターには…

魅力的なキャラクターにするためには、読者にとって憧れの存在でなければなりません。
まずは魅力となる、特徴や才能などの設定を考えましょう。

・外見的特徴
例:モデル体型、目鼻立ちがハッキリしている、小顔、肌が白い、目の色がキレイ、など

・精神的特徴
例:優しい、明るい、ポジティブ、天真爛漫、気さく、素直、など

・才能
例:一度見れば記憶する、IQが高い、霊感がある、身体能力が高い、など

このように、原稿内でのキャラクターの魅力をキチンと設定しましょう。

欠点をつけ加えよう

欠点をつけ加えよう
人気漫画家の井上雄彦さんは、NHKのインタビューの中で
「キャラクターを作るときは、完全な人間にはせずに必ず欠点を
持たせるようにしています」
と答えています。

完璧な人間はいません。
もし小説に完璧なキャラクターを出したとしても、面白いものとなりにくいでしょう。
キャラクターに憧れるような特徴や才能がありながら、私たちと同様に欠点があり弱みがあることで、読者は共感し感情移入しやすくなります。

ただし、欠点は必ずしもマイナス要素になるとは限りません。
欠点を生かせば個性にもなります。

例えば、口数が少ない、という欠点をもっていたとします。
しかし口数が少ないゆえ、しゃべるとしたらどのような言葉か、小説に置いてカギになる言葉なのか、普段はどのようにコミュニケーションを図っているか、など個性や魅力に繋がります。

キャラクターに個性がないわけではない?

キャラクターに個性がないわけではない?
小説に登場するキャラクターの個性や魅力を作り上げたら、次は「どのように原稿内でそれを表すか」ということが課題になってきます。

「キャラクターの個性や魅力をきちんと設定しているのに…」と悩んでいる方は、もしかしたら原稿内でキャラクターを立てる書き方を十分に行えていない可能性があります。

このシーンでは、このキャラクターが「どんな仕草をするのか」「どんな感情を表すのか」といった細かい部分まで想像してみましょう。

例えば、考え込む仕草1つでも首を傾げる、遠くを見つめる、頭を抱えるといったバリエーションがあります。
もし、優しいけれど短気というキャラクターなら「ありえないくらい怒った後に、一緒に考える」というギャップを欠点によって見せることができます。

小説のキャラクターの個性や魅力を生かすのは、あなた次第です。
メリハリが感じられない場合は、ちょっと極端かな、と思えるくらいの仕草や感情表現を原稿内でキャラクターにさせてみてはいかがでしょう。

【原稿募集】はこちらから
www.choeisha.com/pub/