文藝・学術出版鳥影社

岐阜から全国に発信する新人文学賞「小島信夫文学賞」
このエントリーをはてなブックマークに追加
HOME>コラム>「書きたい!」と思った時が始め時、小説の書き方【基礎編】

「書きたい!」と思った時が始め時、小説の書き方【基礎編】

小説を読んで心が大きく動かされた。

そんな経験をすると「自分も小説を書きたい」という気持ちになる人は多くいます。

しかし、何からどのように小説を書いたらよいか分からないという人も多いことでしょう。
そこで、今回は小説を書くための基礎の部分をお伝えしましょう。

小説を書くために考えること



小説を書きたいと思ったら、まずは短いものから書いていくことをオススメします。
最初は原稿用紙10~20枚程度のもので構いません。
書くことになれてきたら、徐々に長文にしていきましょう。

・小説を書く前に決めること

1,プロット
プロットというのは、あらすじの事を指します。
ストーリーを考える場合、大まかなストーリー展開を考えておく必要があります。

短いストーリーならプロットを作らなくても書けてしまうかもしれませんが、長文になるとプロットを作らないと話が
支離滅裂になりラストになっても決着がつかない、という状態にもなりかねません。

そのためにも、最初は大まかなもので構わないので起承転結に沿ったプロットを作るクセをつけることが大切です。

■例えば恋愛小説を書く場合
起…主人公とヒロインが出会う
承…2人は惹かれあい、付き合う
転…事件が起こり、2人が引き裂かれる
結…主人公がヒロインを助けに行き、再会

2, 登場人物とタイトルを決める
小説に出てくる登場人物を決めましょう。
主人公、ヒロイン、ライバル、パートナーなど登場人物にはさまざまな「役割」があります。
登場人物の「役割」「性格」「思考」は最低限決めておきましょう。
1つにつき5行程度で構いません。

タイトルはその小説の「顔」となります。
タイトルが人目を引けば、それだけ手にとってくれる確率は上がります。
しかし内容とあまりにもかけ離れすぎていては、意味がありません。
小説内容の説明となりすぎず、かつ魅力的なタイトルが理想です。

ここまで考えたら、ようやく小説を書き始めましょう。
最初はどんなに気に入らなくても、とにかく最後まで書ききって下さい。
最初の作品は、書ききることが大切です。

メモを取るクセをつけよう



小説を書こうとすると、さまざまなアイデアが必要になります。
せっかく思いついたのにいざ書こうとしたら忘れていた、
ということになってはモッタイナイです。


小説に使えそうだと思ったら、メモを取っておきましょう。
今は携帯電話やスマートフォンなどもあるので、楽に残して
おくことが出来ます。



書くのが面倒だと思う場合はボイスレコーダーで吹き込むのもオススメです。

テレビを見ている時、歩いている時、友達と話している時、料理している時などいつアイデアが降ってくるかは誰にも
予想できません。
そしてアイデアを降らせるためには出来ることなら、書いている小説に関することを常に頭の片隅に置いておきましょう。

小説は書き始める前に、決めるべきことをきちんと決めることが大切です。
そうすれば書き始めても迷路に入ることなく、スムーズに筆が進むようになります。